❍ 撮影データの記録方式
撮影データの記録は
・RAW
・RAW + JPEG
・JPEG
の3種類があり、どの方式を選択するかは撮影の目的次第です
❍ RAWデータとJPEGデータについて
RAWデータはカメラの電子データを指します(現像前の生のデータと言う意味でRAW(生)と呼ばれます)
JPEGはRAWデータを周波数変換(フーリエ変換)して高周波の部分を破棄し、データ容量を軽くしたデータ形式です
従って、JPEGはデータが軽いけど失われている情報があることになります
※参考 JPEGファイルの拡張子はJPGとJPEGの2種類ありますがこれらは同じです(JPGは以前のOSで拡張子は3文字と言う制約があった名残りです)
❍ RAWデータの特徴
・データ容量が大きい_一般的なカメラ2400万画素(6Kx 4k pix.)、階調24 bitの場合、20G~24M byteになります
・すべてのデータを含むため、詳細な編集ができる
・編集を階調16 bitで行える
・肌色補正は色温度の調整で容易に行える
・閲覧、編集を行うには写真編集用ソフトが必要で、一般公開するにはJPEG/ TIFF/ PNGなどのファイル形式に書き出す必要がある
❍ JPEGデータの特徴
JPEGは画像データを手軽に扱えるようにしたディファクトスタンダードなファイル形式です
先に記載したように画像を周波数変換し高周波成分をカットして、そして例えば [222211100000] と言ったデータの場合2が4個、1が3個、0が5個と言ったデータ圧縮を行い、データ容量を軽減します
JPEGデータは圧縮の程度が選択できます(S/ M/ Lとかスタンダード/エクストラと言った)
この圧縮の程度は高周波成分をどの程度利用するかと言った閾値を指します
本題のJPEGデータの特徴ですが、
・データ容量はRAWデータの1/ 2~1/ 5程度
・編集でデータ圧縮が容易に行える
・階調は8 bit
・輪郭は多少ボケる(高周波数がカットされるため)
・画像合成やレイヤーを用いる編集はそのまま行える
・閲覧に専用ソフトを必要としない
❍ まとめ
コンテストにエントリーするとか、写真を専門に扱う場合などはRAWがお勧めです
またポートレートなどの肌の色を重視する場合もRAW編集がお勧めです
それ以外はデータの取り扱いが容易なJPEGに軍配が上がると思います