はじめに
光学設計上、解像力の指標となるのがMTFです
以下、MTFとはどのようなものか、またMTFには様々な表記方法がありどのような使いかをするのか等をまとめてみます
MTFとは?
MTF (Modulated Transfer Function) は空間周波数、空間伝達関数、コントラスト伝達関数あるいは変調伝達関数と呼ばれます
光学のMTFはオーディオなどの電子機器と同じで、入力に対する出力比です
違いは光学の場合回折の影響があるので周波数に対し限界値があることです(この限界値を回折限界と称します)
基本の入力値は正弦波です
下左図はオーディオなどの増幅器に低周波(L)、中周波(M)、高周波(H)を入力した概要図です
下右図にその周波数特性を示します
MTFはこれと同様で基本的に横軸に周波数、縦軸に利得です
MTFの単位
オーディオなどの場合、横軸(変数)は周波数です
これに対しMTFは [白黒] のパターンを基本単位とし、単位長さ当たりどの程度の利得があるかを表します