はじめに
投影画法は立体的な物体を1平面に表す方法です
投影画法は下記に示す方法があります
投影画法 ー 正投影画法 ー 正視画法
ー 等角画法
ー 不等角画法
ー 斜投影画法
ー 透視画法
下左図は正投影画法の概要です
物体に平行光線を照射し、物体の投影図を得る方法です
下右図は正投影画法の正視画法、等角画法、不等角画法の座標の向きを示します
等角画法は水平軸に対しX,Z軸が30°になるよう投影します
これに対し、水平軸とX,Z軸の角度が異なる場合が不等角画法です
※ 一般的に正投影画法の正視画法が使用されます


投影図の表し方
はじめに
機械製図では正投影画法の正視画法が主として使用されます
各々直交する平面 H, V, P面が囲う領域において、第一象限を第一角、第二象限を第二角、第三象限を第三角、第四象限を第四角と言います
また、第一角に物品を配置し投影図を描くのが第一角法、第三角に物品を配置する投影法が第三角法です
※1 第二角法と第四角法は紛らわしいので使用しません
※2 第一角法は建築図面で広く使用されますが、機械製図ではJIS B 0001で第三角法の使用を定められています

第一角法と第三角法の投影・展開方法
❍ 第一角法
下左図が第一角法です
第一角に物体を配置し、物体側から平行光線を当て投影面に投影図を描きます
V面_正面図、H面_平面図、P面_左側面図
展開は各平面の接線を基準に図示方向に行います
※ 第一角法は上から見た図が下側に、左から見た図が右側に配置されるため図形の照合が難しい特徴があります
❍ 第三角法
下右図が第三角法です
第三角に物体を配置し、投影面から平行光線を当て物体面を逆投影します
V面_正面図、H面_平面図、P面_右側面図
展開は各平面の接線を基準に図示方向に行います
※ 第三角法は上から見た図が上側に、左から見た図が左側に配置されるため図形の照合がし易い特徴があります


❍ 投影法を示す記号
下図は投影法の種類を示す記号です
下右図が第一角法、下右図が第三角法です
表題欄内に、あるいは表題欄付近に記載します
※ 機械製図は第三角法で描くことになっているので、省略しても構いません

