b) 色空間


❍ 色空間の選択([sRGB] / [Adobe RGB])

JPEGでデータを保存する場合、その色空間は [sRGB] / [Adobe RGB] が選択できます
[sRGB] はHPとMicroSoftが1996年に共同で設定した標準色空間で基本Web閲覧用
これに対し [Adobe RGB] はAdobeSystemsが1998年に設定した色空間で、[sRGB] に比較して色空間の範囲が広くより詳細な表現が可能

ここでどちらの色空間を選択するかですが(色空間の広い [Adobe RGB] が良いように思えますが)、一般的なモニター・一般的なプリンターは [sRGB] 仕様になっていて [Adobe RGB]仕様の画像は表現できない色空間領域が発生
このため一般的なモニター・一般的なプリンターをお使いの場合は [sRGB] を選択する必要があります
ちなみに [Adobe RGB] の画像を一般的なモニター・一般的なプリンターに出力すると、随分とくすんだ色合いになります

※参考1 [Adobe RGB] の画像を閲覧するには [Adobe RGB] カバー率の高いモニターが必要、国内ですとEizo製、海外ですと台湾のBenQ製
プリンターはCanonとEpsonの写真専用のもの

※参考2 フォトブックを作成する場合その印刷は [sRGB] ・・・知る限りですが
[Adobe RGB] 画像を投稿するとくすんだ色合いになります(確認要)

❍ 色度図

写真撮影・編集を行う場合、感覚で行うか色空間を意識して編集するかでクオリティーの差が生じます
参考に色度図について記載します

色度図は目の光受容体(RGB錐体)の刺激値をもとに色彩を数学的に表したものです
横軸XがR(赤)錐体の刺激値、縦軸YがG(緑)錐体の刺激値で、
B(青)錐体の刺激値は  Z= 1- (X+ Y) ・・・X + Y + Z = 1と正規化されてます

馬蹄形の外側に数字が振ってありますがこれはスペクトル軌跡と呼ぶ値で単色の光の波長(単位_nm)
X軸近くの直線(弦)は純紫軌跡と呼ばれます
赤色の箇所から弧状の線が伸びところどころに数字が振ってありますが、この値は色温度(単位_K)

馬蹄内の緑の点線が [sRGB] の色空間、赤の点線が [Adobe RGB] の色空間

[sRGB] と [Adobe RGB] の大きな違いは
・ 被視感度の高い緑の色空間
・ シアン色の色空間
草花を撮影した時の緑の階調、青空を撮影した時の青空のグラデーションなどは [Adobe RGB] はとても素晴らしいです

※引用 色度図は [http://phonon-spectrum.com/] のColorAC(カラーエイシー)を使用させて頂きました

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