b) NDフィルター


❍ NDフィルター

ND(Neutral Density)は可視全波長域で均一に減光するフィルターでRGBのバランスが崩れません
花火の撮影、海岸線・川の流れを絹糸のように撮影する時などシャッタースピードを長く設定しますが、ISO感度を下げるにしても絞り値を大きくするにしても露出がオーバーする場合があります

このような場合、露出を下げるために使用するのがNDフィルターです

NDフィルターは様々濃度(透過率)のものがあり、その濃度を「ND**」あるいは「OD.##」と表記します
カメラなどの一般撮影機材用は「ND**」表記が多く、例えば「ND10」の場合その濃度(透過率)が「1/ 10」の意味になります
「OD.##」表記はマシンビジョン用などの工業用途で使用され、1/ 10^nのnの値が##に対応します
例えば「OD.2」ですと濃度(透過率)が「1/ 10^2」、つまり「1/ 100」の意味になります

❍ ハーフNDフィルター

ハーフNDフィルターは半分が透過になったフィルターで、境界がグラデーションになったタイプとステップ状のものがあります
濃度はND4、ND8が一般的です

朝日や夕日を撮影する場合逆光での撮影になるため、上部(空)は明るく下部は暗くなります
このような場合ハーフNDフィルターは有効です

下写真は朝日に照らされるソバ畑ですが、朝焼けがきれいな時間帯にはソバ畑にはほとんど光が届きません
ハーフNDフィルター(ND4)を複数枚重ねて撮影してます

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